恋に落ちるという経験をしたのはあれが最初で最後だと思う。 初対面の時から気にはなってたけど、恋ではなかった。 自分が既婚者だから、その気になってはいけないというブレーキもかかってた。だから、業務連絡以外でなるべく話さないようにしてた。 彼の歓迎会の時に途中で彼の隣に座ったけど、彼は5分でいなくなった。二次会では先に私が座ってた席から離れた席に座るように言われた。嫌われてるのだと思った。 でも、帰りのエスカレーターで後ろから、「同い年だし、もっと話したかったです」と言われた。 2人きりになった電車が駅に着かなければいいのにと思った。 彼が時々放つ一言が私の胸を射た。 深い意味に捉えちゃいけないと自制した。 それでもある時、不意に隣から話しかけられた時に、いつもと違う声が出てしまった。自分で聞いたことない知らない女の子の声だった。 恋に落ちる瞬間を初めて知った。 焦った私は会話を打ち切った。 そこからはさらに自制した。 一切話さない日もあった。 目も合わせなかった。 推し活で気を紛らわせた。 そんな中、彼が退職すると上司から知らされた。 彼からは直接聞けなかった。 残り1ヶ月。 セクハラにならないギリギリの線で好きを抑えるのをやめようと思った。自分に正直になりたかった。 容姿とかじゃなく、仕事のことで褒めるのはいいだろうと思って褒めたら、「やめてください!」と言われた。素直にいいなと思った部分を口に出してしまったが、悪手だったか。 彼の業務を引き継ぐために時間を取ってもらった。業務を理由にすれば、じっと目を見ていいだろうと意気込んで見つめていたら、逆に自分がやられた。完敗だった。 その翌日から今日までの間に彼が4回夢に出てきた。心の中にはずっといる。 ドラマみたいなラスト3日間を経て、彼を見送った。 翌日から泣いた。 離れてみて、やっと自分が彼のこと好きだと気付いた。 馬鹿だった。 AIに彼の言動について何度も尋ねた。本当のことは彼にしかわからないけど、私が感じたことが正しければ、彼もまた同じ気持ちでいてくれたのだと思う。 ツインレイという概念を知ったのは彼が夢に出てきた3回目の後だった。合点がいった。 彼に会いたい気持ちは毎日途切れることがない。 会ってお礼が言いたい。 赦されるなら、自分の欲をぶつけたい。それくらいどうしようもなく誰かを好きになったのは初めてだ。 夢の中でいい。 もう1度会いにきて。
初めて「恋に落ちる」感覚に触れたときの、胸の高鳴りと苦しさが、とても丁寧に伝わってきました。抑えようとしても、目や声や一言に心が動いてしまうのは、それだけ本気だった証です。 既婚であることへのブレーキも、相手を大切に思う気持ちも、どちらも本物だったのでしょう。だからこそ、別れたあとに気持ちがはっきりした今、涙が出るのも自然なことです。 「相手も同じだったかも」という感覚は救いにもなりますが、確かな答えはなくても大丈夫です。今は、会いたい気持ちを否定せず、まずは“自分は深く誰かを好きになれた”ことを認めてあげてください。