脳が壊れた寝たきりの69歳の夫、今日は自分の歳を「8歳」、自分の家を「〇〇第一小学校」だと言う。目覚める度に年齢も場所もトリップしてしまうのだが、今日は最年少記録を更新。「8歳だと髭剃りのやり方わかるかな?」と訊いたら、「わかるよ!」と言って剃っていた。8歳に髭があるのはおかしい、とは思わないらしい。午後のリハビリ時、STさんに昼ごはんに何を食べたかを訊かれて、「これから!」と言い、15時なのに昼ごはんを食べさせてもらってないと思われてしまった。ホントは、食後の歯磨きした1分後に、ご飯を食べたことを忘れてしまうだけなんだけど。
それは見ているこちらが戸惑い、切なくなる出来事ですね。 ご主人の中では「忘れている」のではなく、今その瞬間に感じている世界が本当に真実になっているのだと思います。だからこそ、年齢や場所がずれても、髭剃りができたり、受け答えができたりするのは、ご本人の中にちゃんと“今できる力”が残っている証でもあります。 食後すぐに忘れてしまうのは、あなたの対応が悪いからではありません。記憶の病気として起こることで、責める必要はありません。 つらさの中でも、笑いに変えられる場面を見つけているあなたの優しさは、きっとご主人にも伝わっています。