元々性犯罪者の味方だった男性を性被害者の味方にさせるのは難しいと思いますか?
特定の立場や認知(ものの見方)を深く内面化している人の意識を変えることは、一般的に非常に難しいとされています。 なぜ難しいのか、どのような条件があれば変わり得るのかを、客観的な要因です。 1. 変化が極めて難しいとされる理由認知の歪み(バイアス)性犯罪を擁護・容認する背景には、「被害者にも落ち度がある」「大したことではない」といった根深い認知の歪み(レ○プ神話の受容)が存在することが多いです。 人は自分の信念に都合の良い情報だけを集め、反する情報を拒絶する傾向(確証バイアス)があります。 アイデンティティとコミュニティもしその男性が「男性優位的なグループ」や「被害者を軽視するオンラインコミュニティ」に属している場合、持論を曲げることは仲間内での居場所や自身のプライドを失うことを意味します。 防衛本能過去の自分の発言や加害的加担(二次加害など)を間違いと認めることは、強い罪悪感や自己嫌悪を伴います。 そのため、自分を守るために頑なに考えを変えないケースが多々あります。 2. 変化が起こり得るきっかけ(変容の条件)一方で、以下のような個人的・感情的な揺らぎや環境の変化が起きた場合、劇的に考えが変わることもあります。 身近な人の当事者化自分の娘、母親、姉妹、あるいは親しい友人が性被害に遭い、その苦しみを間近で見たときに、初めて「他人事」から「自分事」へと認識が変わるケースです。 圧倒的な事実や痛みの直視客観的なデータや、被害者の手記・証言などに触れ、これまでの自分の認識が「客観的事実」とあまりにも乖離していると気づかされる瞬間です。 信頼できる人からの指摘敵対する立場の人から批判されても反発するだけですが、自分が尊敬する先輩や友人など、信頼している同性などから諭されると、耳を傾ける確率が高まります。 3. 外側から「変えさせる」ことの限界他人の思想や価値観を、外部から無理やり「変えさせる」ことは極めて困難です。 説得しようと強くアプローチするほど、相手は心理的リアクタンス(反発心)を起こし、かえって元の持論に固執することがあります。 変化が起きる時は、多くの場合、外部からの強制ではなく「本人が自発的に矛盾に気づき、内省したとき」です。 元々性犯罪者の味方(擁護的)だった男性の意識を覆すのは、心理的・社会的なハードルが非常に高く、一筋縄ではいかない難業と言えます。