彼女が欲しい、と思うが自分の中で「何を今更」とも思う 軟弱な、能無しが、と自分の中で理性が反芻する いままで仕事仕事仕事仕事、先のため未来のためにうつつを抜かすなんてことはしない 今頑張らずしてどこで頑張るのかと そうやって生きてきた 彼女はいない、できたこともない そういった経験なんぞ夢の話 そうして気づけば三十路前 金は程よくある、楽しく生きる術もある ただ虚しい、それだけなのにそれが辛く感じる時がある …酒が美味いんだ、酔い潰れるなんてことはない 絡むことも泣くことも怒ることもない 周りは言う 「嫁さんいるんですよね?」「彼女さんいるでしょ」「女性経験多いんでしょ」 何もない あるのは仕事場とゲームと友達、寄ってたかって現実と酒をごった煮にして飲む 気持ちいい、気持ちいい なのになぜ「空だ」って思ってしまうんだろう 知るためにまたお猪口に注ぐ そんな今日だ。