心の傷が見える人の話「短編小説」僕は昔から変なも…

くえ

不明

2024年12月28日 9:56

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心の傷が見える人の話「短編小説」 僕は昔から変なものがみえる。 それは人の心の傷を可視化したようなもので、人によってその色は様々だ。 細かい傷がたくさんある人。 デカい氷柱みたいなのが奥深く刺さっている人。 フォークだとかナイフだとか細かいのがたくさん体に刺さっている人。 いろんな人を見て思う。 どんな小さい傷でも痕はずっと残るんだなって、体とは違って不便だね。 傷一つない人なんて今まで一度も見たことなんてないから。 例えばこんな人を見たことがある。 傷口が広がり続けて一向に塞がらない。とめどなく中身の何かが溢れ出して今にも息絶えてしまいそうな心の傷を見たことがある。 次の瞬間 その人は駅のホームに消えた。 あぁ、たくさん我慢したんだね。誰にも見えてない致命傷はあなたにこの未来しか選ばせなかったんだね。死ぬことよりも生きてることの方が辛かったんだね。 出来れば、もう、あんな心の傷は僕が生きてる中ではもう見たくないかな

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