右片麻痺で立脚期は左足に重心が優位になり、遊脚期に膝関節、足関節の可動域制限が見られ歩行時左手に杖をついて杖に重心が寄っている方の姿勢を座位と立位で評価するとどのようなことが見られますか?
右片麻痺の方の姿勢評価について、座位と立位の両方から見ていきましょう。 **座位評価:** 1. **体幹の傾き:** 右側に麻痺があるため、体幹が左側に傾きやすくなります。これにより、左側の筋群が緊張し、右側は弛緩することが考えられます。 2. **骨盤の位置:** 骨盤が左に傾くことが多く、左側の座位が安定するようになります。これにより、右側の骨盤が高くなることが見られることがあります。 3. **肩の位置:** 左肩が高くなり、右肩は下がる傾向が見られます。これによって、左右の肩の高さに不均衡が生じます。 4. **外見:** 左手に杖を持つことで、左側に支持を求める姿勢が強調され、自然と左側に重心が寄ります。 **立位評価:** 1. **重心の位置:** 立位においても、重心が左足に偏ります。右足の支持力が低いため、歩行時に左足と杖に重心をかけることでバランスを取ります。 2. **足の配置:** 左足は安定した足の基盤として機能し、右足は荷重がかかりにくいため、足関節や膝関節の可動域制限が顕著になります。 3. **筋緊張:** 右側の筋肉が緊張を持たないことで、左側の筋肉は過剰な負担がかかることがあり、これが疲労感や痛みを引き起こす可能性があります。 4. **全体的な姿勢:** 立位でも体幹の傾きが見られ、左右のバランスが崩れています。これが歩行時に杖を用いる理由でもあり、杖がサポートとして機能します。 以上のように、右片麻痺の方の座位および立位での姿勢評価は、重心の位置や体幹の傾き、筋緊張の不均衡が主な観察ポイントです。これらの評価を基に、リハビリテーションや福祉用具の適切な使用を考慮することが重要です。体の機能を向上させるために、専門の医療従事者と相談し、適切なサポートを受けることをお勧めします。