1話 秘密の友達(後編)※アンチは受け付けません。温かい目…

トプシー

15歳

2024年3月6日 14:56

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1話 秘密の友達(後編) ※アンチは受け付けません。温かい目で見ていただけると嬉しいです  翌日。ルクスが目を覚めたときには昨晩の竜の子供がいませんでした。「あれ?夢かな,,,」ルクスはそう思いながら身支度をして食堂に向かいました。朝食を食べ終わった後,自分の部屋に戻ろうとした時,「ルクス。新しい家庭教師が来たよ」ルクスの父親が呼び止めました。「?はい」ルクスは父親に駆け寄り,父親について行くと,若い男性がいました。「こちらが新しい家庭教師のメッザだ」「はじめまして。ルクス王子。よろしくお願いします」「こちらこそよろしく」ルクスとメッザは握手しました。それから,ルクスはまたメッザを通してポジティブになるのですが,ルクスがポジティブになった理由はもう一つあります。それは竜の子供です。竜の子供はルクスと会ったその日,ルクスにこう言いました。「はじめまして。僕はポイス。人間と友達になりたくて来たんだ。君は?」「ルクス。この国の王になるんだ」「ルクス,僕たち友達にならない?」「えっ!いいの!?なろう!」「うん!ただね,僕とは夜にしか会えないんだ。天界ではいつも僕は体に水玉模様が出るよう,修行してるから」「そうなんだ,,,。わかった」友達になったルクスとポイスは夜,ろうそくが全部溶けるまで遊ぶようになりました。春はそれぞれ好きな果物を持ってピクニック,夏は提灯を持って海辺で貝拾い,秋はポイスの背中に乗ってお月見,冬はかまくらで雪景色を堪能したり。どこかに行かない日はポイスは自分の体に水玉模様が出るよう,修行をしていました。それに勇気付けられたルクスも,一緒に修行に励むのでした。月日は経ち,4年後のある日。ルクスはとてもカッコいい王になりました。そんなルクスにはとても可愛いお姫様と結婚することが決まっていたのです。ルクスは夜,そわそわしながらポイスが来るのを待っていました。その時,窓が開きました。「!ポイス!実は俺に可愛い王女が,,,」ルクスは途中で言葉を止めてしまいました。ルクスの目の前にはなんと,大きくて,赤,白,緑,黄,青と水玉模様が体にあるポイスの姿がありました。「ポイス,ついに修行に願いが叶ったんだ!」ルクスが自分のことのように喜んでも,ポイスは悲しい顔をしていました。「,,,実はお別れをしに来たんだ」「え?」「もともと竜の世界では人間と会っちゃダメだったんだ。だから,僕と友達だった記憶を消さなきゃいけない,,,」ポイスはそう言うとポロポロ涙を流しました。「そんな,,,」ルクスもポロポロ涙を流しました。「、、、けどね,たとえ記憶が消されても,心の中はずっと,友達だよ。だから,ひとりじゃない」ポイスはそういうとルクスを抱きしめました。「うん。今まで一緒にいてくれてありがとう」ルクスは涙を擦りながら言いました。それでも涙は留めなくこぼれ落ちています。「こちらこそ,ありがとう」ポイスはそういうと,呪文を唱えはじめました。「,,,バイバイ。元気でね」「うん。そっちこそ元気でやれよ」そのやりとりの直後,白い光に包まれました。しばらくすると日が上り,朝が来ました。ルクスはゆっくり起き上がると,今まで何もなかったかのように身支度を済ませ,生活をしました。夜になっても,本を読み終えた後,寝ました。2年後。他国と戦うことになり,その準備をしている時,ルクスは鎧のデザインを考えていました。その時,ふと,自分のマントを瑠璃色にし,色とりどりの水玉模様をつけるということを思いつきました。1週間後,そのマントを身につけたルクスは出陣し,見事,勝ちました。その後も次々と戦に勝ち,「独眼竜」という名で名を広め,有名になりました。ある夜,ルクスが本を読んでいると窓が勢いよく開きました。「⁉︎」すると大きな竜が窓から出てきました。「久しぶり。ルクス」「,,,!」そう呼ばれたルクスはポイスに走り寄り,ルクスとポイスはお互いハグをしました。そう,ポイスは王になり,「人間と仲良くしてもいい」という決まりを作ったのです。また,ルクスはポイスが来たことで,消されたはずのポイスとの記憶が蘇ったのです。それで再会したふたりは夜の散歩に行き,夜が明けるまで,お互いの思い出話や昔した遊びをしてお互いの再会を喜び合うのでした

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