…溶けて…泥だらけのボロボロな小さな雪だるまがいた。…

せる

不明

2022年10月28日 22:10

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…溶けて…泥だらけのボロボロな小さな雪だるまがいた。 昔は…まんまるな綺麗な小石の目…ふわふわなマフラー…小枝の手にはちょっとした葉っぱと赤い木の実がついてた。 みんなと同じように真っ白な雪でつくられてた。褒められて、みんなに笑ってもらえてた…リーダーシップでみんなと仲良くできて…お喋りが得意でみんなを先導できるタイプ… 自分はそれが自慢だった。 …誰かが必要としてくれてるって… 他人を傷つけることでさえも…自分が生きるためだからって… …ずっと笑顔でいた。 …何でもできるって思ってた… 身体がちょっと溶けた。 …自分で修復すれば大丈夫。 他の人達にバレないように… 強い自分でいないとだめだからね… …弱いって思われたくなかった… …いつのまにか自分に泥がついてることに雪だるまは気づいた。…わかってた…気づいてた… それでも…大したことないって思った…まだ私は綺麗だから …ちょっと隠しておけば、全然問題ない。 …それに…きっと他の人達の方が大変… 小石の目が落ちた。 …怖くなった…あれ…? 小枝の腕が折れた。 「大丈夫。大丈夫だから」 …大丈夫…だよね…? 泣いたらだめ…自分が溶けちゃう… 雨が降ってきた… 優しい雪だるまに…やまない雨はないから大丈夫だよって言われた… …違うよ…そうじゃない…私は… …今降ってるこの雨が耐えられないっていってるの… …それでも…頑張って走り続けた。溶けかけの身体を動かして。 みんなと同じようになりたくて… 周りを傷つけるだけの人になりたくなくて… …そうしてる…つもりだったのに… …おかしいなぁ…気づいた時にはもう…動けてないや

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