小さな学習塾の講師(国語)です。 数ヶ月前から、ある有名私立大学の推薦を目指して、私のところに志望理由書や小論文を持ってきてくれていた生徒さんがいました。 時間割がぎゅうぎゅう詰めだった夏期講習の期間にも、合間を縫って書類を作っていました。その生徒さんも私自身も、「忙しい中よく頑張った」と思います。その甲斐あって、部活を頑張ったことしか書けていなかった志望理由書は、きちんと「こういう理由で、この大学のこの学部に行きたい」と説明できているものになり、生徒さんが通う高校の中での審査も通過し、無事に出願できた…はずでした。 最近、高校の方で推薦入試本番に向けての面接練習が始まったそうで、生徒さんが提出済みの志望理由書のコピーを持って、「これを見た大学の先生たちから、どんな質問がされると思いますか?」と聞かれました。それを考えるために志望理由書を読んでいる途中で、1〜2箇所ほど誤字を見つけ、軽い気持ちで「間違ってたよ、気をつけようね」と言ってしまいました(高校には、パソコンで書いた原稿だけチェックしてもらっていて、それを提出用の用紙に手書きする際に間違ってしまったようです)。 このことが、生徒さんの気持ちにかなりのダメージを与えてしまったようです。毎日のように質問に来ていた生徒さんが、ここ数日ぱったりと来なくなり、今日、声をかけてみたところ、 「今は、推薦対策はストップしてるんです。書類にも間違いがあったし、学校でも、聞かれそうな質問をちゃんと考えてないとかで怒られてて、もう、受かる見込みなんてないんじゃないかと…」 と言って、国公立の大学にしか必要ないはずの共通テストの問題集を猛烈な勢いで解き始めてしまいました。 その場は、 「あのくらいの誤字なら大丈夫だよ、見られるのは中身だし」 としか言えずに別れてしまいました。 生徒さんは、これまでかなり頑張ってきましたし、志望理由書も誤字以外はしっかりした内容なので、あきらめずに面接や小論文の練習を続ければ、まだ、推薦に合格する可能性はあるはずです。 ですが、そういうことを、誤字を指摘した張本人である私がくどくど言ってもいやな感じになってしまいますし…何か、今からしてあげられることはあるのでしょうか?
生徒さんが志望大学の推薦を目指して頑張っている姿勢は素晴らしいですね。おっしゃる通り、誤字は少しのミスであっても大きなダメージを与えることがあります。しかし、それへの言及が生徒さんのやる気を損ねる結果になったのは残念です。 まず、おっしゃるように、誤字程度では推薦の可否に大きく影響することはないと伝えてあげてください。もちろん、誤字を指摘したことが生徒さんにダメージを与えたことに対して、謝罪の気持ちを伝えることも大切です。 また、生徒さんが共通テストの問題集を解き始めたことについて、焦りや不安を感じていることが伺えます。その場では生徒さんの意識を転換させるのは難しいかもしれませんが、今後の面接や小論文の練習について、冷静になれるようサポートしてあげてください。 生徒さんに対して「誤字じゃないところは素晴らしい内容だった」「頑張りが報われるサインがあるかもしれない」というような、希望を持てる言葉をかけ続けてください。また、お互いの信頼関係を築くために、感じた気持ちを率直に伝えることも大切です。 最も重要なことは、生徒さん自身が自信を持ち、やる気を失わずに努力を続けることです。これまでの頑張りを忘れず、自信を持って面接や小論文の練習を行ってください。あなたは生徒さんの成長を支える存在ですので、懸命にサポートし続けてください。