末期癌で緩和ケアに入った姉で、仕事を休むか悩み休みを選んだ者…

モス

不明

2022年10月17日 21:29

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末期癌で緩和ケアに入った姉で、仕事を休むか悩み休みを選んだ者です。 幸せでもなければ愚痴でもないため悩みに書きます。 今日の午前に姉が息を引き取りました。 この土日は私も母も体調が悪く「土日だから病院に迷惑かかるかも」と行きませんでした。今朝、病院から連絡があり、駆けつけたときに日曜の昼までは意識があった。と聞かされました。 正直、後悔はありません。といったらちょっと嘘になります。もっと話したかったのですが、話すことがなかったというのもありますし、帰るとき一緒に帰りたがったり、物欲の凄さや、寂しさを感じるから辛かったのもあります。 もうずっと泣きすぎて来たので、書いたり思い出したりすると涙は出ますが、どうしようもない辛さが軽減され、後悔もそんなにありません。 途中仕事復帰した方がいいのでは…と悩んだこともありましたが、午前中に旅立った為、旅立ちを見送れたことに、休むという判断をして良かったと思ってます。 9時頃に家族が集まり、姉の呼吸の起伏を聞きながら、それまでの間に動画で緩和ケアなど視聴してきた知識を思い出してました。 生きて家に帰って欲しいという願いはもう無理なのだと現実を受け入れる自分がいました。 9時半くらいに両親が帰りました。自分はまだ残っていたかったため居続けました。 9時40分くらいに姉の体を綺麗にして着替えさせるスタッフ男女が来ました。見てもらいましょうと、姉の裸を見ました。患部は最初の頃に姉から見せられたり、痩せ細った体は知っていたため動揺しませんでした。 スタッフにクリームを買ってきて欲しいと言われたのと、本当は面会15分ですけど。といわれたので病棟の受付に聞きに行ったら、丁度医師もいて、話をしたら病院としては言えないけど状況が状況なため、良いでしょうと、クリームは買う必要がないと他の看護師に言われて戻ったのが10時くらいでした。 苦しんでいるように見える呼吸も、意識がないため半開きの眼球も手を撫でながらずっと傍にいて、声をかけて、見つめました。 姉の眼球に私が映ってるなぁと思いました。 10時半になり、どうしようか長居しても負担になるだろうし帰ろうか迷いました。 11時になったら帰ろうと思ってました。 代わる代わる看護師が来て点滴を変えたり、酸素供給した後の水分の掃除や、脈拍や呼吸を見ていきました。 11時過ぎに呼吸と呼吸の合間が長くなりました。もしかして、と思いました。 看護師が来て、処理してる最中に姉の息が止まったのを感じました。 看護師が先生と複数の看護師を連れてきました。 看護師から両親に連絡をと言われしました。 11時15分。姉の心臓が止まったと聞きました。なんというか、やっとというか、もう?というか、あ、楽になったんだ。と同時に自分のきつかったものも抜け落ちた気がしました。 親が来るまで姉を囲むように医師と雑談しました。まさか姉が旅立った時に笑って話せるなんて思いませんでした。でも、悲しむより泣くより、笑って思い出語って医師と雑談できた時間があって良かったと思います。 緩和ケアの担当チェンジしてから一ヶ月の女医先生です。余命を過ぎてから、神様の領域です。と言われたときには医師も神様を信じてるものなんだなぁと思ってたので、医師に魂はどこに行くか考えたりするのか聞きました。その先生は別世界に転生するものだと思ってますと答えました。 両親が来て11時51分に死亡診断が下りました。 綺麗な顔でした。 可愛いものが好きな姉でした。 絵を描くのが好きで、物を作るのが好きで、ギャンブルや物欲が凄く買い物好きな姉でした。 宝くじの抽選日が手帳に書いてるの見て、オイオイ…と思いました。 一通りのことをして、葬儀社にバトンタッチ 母からは、昨日私が病院に行きたがってたのは虫の知らせだったね。と言われましたが、単にネットで「土日行けば良かった」という人の話を見ていたからです。 それでも私は自分の体を優先して行きませんでした。月曜日になったら行くから。待ってて、と祈ってました。 意識のある再会はできなかったけど、でもたぶん看取るときに傍にいることは感じ取ってくれたと思います。 手に触れると安心したようになり、看護師さんが合間に入ると苦しそうだったりして 手を離すことが出来ないなぁと思ってました。 いつ帰ろう12時になったら流石に帰ろう、覚悟しようと思っていたから、それを汲んでくれたのかもしれません。 お寺のお坊さんが若くてイケメンでした。 姉が羨ましいと思いました。 姉の時は両親も私も見送る人がいて、なんて羨ましいことなんだろうと思いました。 早すぎるのは悲しいし、寂しいし、苦しいし辛いし、姉だって長く生きたい死にたくないと言ってきました。 姉の顔は綺麗にされて、表情も穏やかで角度によって笑って見えるようでした。 過去にいとこの母親の葬式に行ったとき、別部分ですが癌で旅立たれているため、あの表情を思い出すと、もっと苦しいものかと思ってました。苦しいのは変わりないと思います。 医師からは、このコロナの中で一人で旅立つ患者さんが多く、傍にいて看取る人がいてくれて良かったと思います。と言われました。 全くその通りだなと思いました。 看取れて良かったです。 辛いから逃げるということをしなくて良かったです。ちゃんと看取れたからこんなに後悔が少なくて済んだと思います。 姉が癌になり、周囲に癌になった人を知ることが多く、また遺族による後悔の話を沢山聞く機会がありました。 あの頃は、まだ姉は生きているのに、なぜそんなことを言ってくるのか、その人の後悔をぶつけられるのがつらい。と思ってましたが、看取りの段階になって、後悔しないよう選択が出来たことは良かったと思ってます。 でもやっぱり最初の時に聞かされるのは辛いです(笑) 家族葬なので明日は葬式です。 それから49日というのがあるため やはり思うのは、見届けてくれる人がいるって羨ましいことだと思いました。 私の時誰もいないからどうしよう、あと両親分も私が見送らないといけないの?? お姉ちゃん!戻ってきて!って思ったりしてます。 自分はこれまで沢山傷つくことが多かったのですが、家族を見送れるようにメンタル鍛えてきたのかなと思うと、少しは色々なことが許せてきます。 やっぱり辛いし悲しいし苦しいけれど 思ってたよりなんとかなるかもなーという感じです。長文失礼しました。

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