傾聴ってなに?「聞く」と「聴く」の違いは?

傾聴とはカウンセリング

傾聴とは?

傾聴とは話を聴くことです。傾聴という漢字を分解してみたら分かる通り、耳と目と心を相手に傾けて話を聴くことを傾聴といいます。

相手の話をただ「聞く」だけでは傾聴とはいいません。相手の話を最後までしっかりと聞き、相手の言葉だけではなく表情や仕草などあらゆる要素を目で見て、相手のことをできるだけ理解しようという気持ちで聴くことが傾聴です。

カウンセリングの現場では傾聴は必須の能力で、クライアントの話をきちんと聴いて、気持ちの理解や共感をします。

カウンセリング以外の場所でも、傾聴はより良い人間関係を築くためにとても大切です。人は誰しも自分のことを誰かに理解してほしいと思っています。楽しいことや嫌なことがあったとき誰かにその気持ちを共感してほしいと思っています。傾聴がまったくできていない人、例えば話を途中で遮り、そっぽを向いて、他のことを考えている人、そんな相手とは会話をしたくないと感じるのは当然のことです。

相手のことを理解し自分のことを理解してもらうことは、人間関係においてとても大切です。人と関わることがある人は傾聴の姿勢を知っておいた方が良いでしょう。

 

「聞く」と「聴く」の言葉の違い

「聞く」と「聴く」では言葉の意味が違います。これらの意味の違いは集中力です。

「聞く」は一般的な動詞で、耳に音が入ってくること全般を「聞く」といいます。

「聴く」はもう少し限定的な動詞で、意識を集中してしっかりと耳に音を入れることを「聴く」といいます。

例えばスーパーで流れている店内BGMはただ聞こえてくるだけの音なので「聞く」ですが、好きな音楽をヘッドフォンをして集中して聴く場合は「聴く」となります。

傾聴をする場合は、相手の話に目や耳や心を傾けるので「話を聴く」という言葉が適切です。

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