自殺のメリットとデメリットを解説!#死にたい

自殺のメリットとデメリットトピック

死にたいと考えている人はたくさん悩んでいます。自ら死を選ぶという行動にはどんな良いことがあり、どんな良くないことがあるのか。この記事では自殺のメリットとデメリットについて解説していきます。

まずは冷静に自殺のメリットとデメリットを考えてみましょう。

自殺のメリット

まずは自殺のメリットについて紹介します。

苦しみから解放される

自殺を考えている人にはそれぞれ死にたいと思う要因があります。自殺をすればそれらの要因から解放されるので、そこが最大のメリットといえるでしょう。

自殺の要因としてもっとも多いは身体や心の病気に関する健康問題です。死んでしまえば自由が効かない体や、モヤモヤでいっぱいの心が解放されるでしょう。健康以外の問題を抱えている人、たとえばお金がなくて生活できない・学校でいじめられている・生きている意味がわからない・孤独だ… 死んでしまえばそういった不安や苦しみをすべて無くすことができます。

 

復讐できる

自分が死ぬことで復讐できる場合があります。誰か特定の相手のせいで死にたくなったというケースはよくあります。

たとえば、家族からの暴力・ブラック企業で働かされている・いじめられている・相談しようとしたのに助けてくれなかった… 自殺の要因として「誰かのせい」ということはよくあるので、死ぬ人が誰かのことを恨んでいるのは何ら不思議なことではありません。

死んだあと幽霊になって化けて出るというのは現実的ではないので、相手が衝撃を受けるような死に方をするとか、遺書として残しておくとか、メディアにリークするとか、それなりの方法を選択すれば復讐することが可能かもしれません。

ただし自分が死んだとしても大した復讐にならない可能性があります。心が腐っている本当の悪人だったら誰が死んでも改心しませんし、企業は謝罪をしたらすぐに元どおり、いじめていた人は罪に問われることすらない場合がほとんど。

そう考えると復讐を主な目的として自殺するのはリスクが大きいといえます。

 

社会に影響を与えることができる

自殺をすることで、ごく稀に社会へ影響を与えることができます。テレビで「〇〇さんが亡くなりました。自殺の原因については調査中です。」といった内容のニュースを見かけることがあります。死に方や原因次第では、死んだ後にこのようなニュースに取り上げられ、社会に影響を与えることができます。

過去の例としては、高齢者の孤独死が問題となって相談窓口ができたり、仕事における過労自殺が問題となって企業に対して労働環境の是正勧告が出されたり、いじめによる自殺が問題となって加害者が炙り出されたり…

生きているときには全く影響力がなくて誰も助けてくれない場合でも、死んだらメディアは面白がってくれますし大衆は味方をしてくれます。そういった意味で、社会に影響を与えられる可能性はあるでしょう。

ただし、ほとんどの場合は社会にまったく影響を与えられないという可能性を考えておいた方が良いでしょう。日本では1年あたり約3万人が自殺していますが、テレビなどのメディアで目にする自殺のニュースは1年で数件ほど。言い換えると、ほとんどの場合は死んでも社会に大きな影響を与えることができません。よっぽど衝撃的な内容や、誰が見ても明らかな悪人がいる場合でなければメディアに取り上げられないので、可能性は低いです。

 

家族を助けられる

自分が死ぬことで家族を助けられる場合があります。心や身体に問題を抱えているとき、家族をはじめとする周囲の人に支えてもらいながら生きることができているケースがあります。

自分が生きていることで介護の負担をかけてしまっているんじゃないか、お金がかかっているんじゃないか、家族の時間が奪われているんじゃないか… そういったことを思い自殺を考えることもあります。そのような状況において、自分が死ぬことで家族を助けられる可能性があります。

ただしこの場合は、自分の気持ちや家族の意識などを客観的によく考える必要があります。死にたいと考えている人は冷静な判断ができないことも多いため「自分のせいで迷惑をかけている。死んだほうがみんなが幸せになる。」と自分では思っていても、家族は全然そんなことを思っていない可能性もあります。もちろん本人に死んだほうがいいという人は少ないでしょうが、本心で「生きていてほしい」と考えている人がほとんどなので、人の意見を聞いてみたりして冷静に考えてみましょう。意外と、ただ生きているだけで人を元気づけていることもあります。

 

自殺のデメリット

次に、自殺のデメリットについて紹介します。

自分の未来がなくなる

自殺をすることの最大のデメリットは、自分の未来がなくなることです。自殺を決断する人は「生きてるよりも死んだ方が良い」と考えている場合がほとんどですが、そうとも限らないケースがたくさんあります。

死にたくなったら苦しいことは一旦置いておき、何か幸せに感じることはないか考えてみましょう。美味しいものを食べる・綺麗な景色を見る・ゲームをする・寝る・家族と会う・好きな人と話す… 特別なことでなくとも、日常で幸福を感じられることはたくさんあります。死んでしまったらそれらがすべてできなくなります。

また、もし仮に死にたい要因が解消されたとしたら、何かやってみたいことがないかを想像してみましょう。将来の夢というと大袈裟ですが、旅行をしたい・結婚したい・やりたい仕事がある・穏やかな老後を迎えたい… といった何かしらの夢はないでしょうか。今までの生きてきた中でやりたいと思っていたことはないか、やり残したことはないか。もし何もなかったとしても、生きているといつか必ずやりたいことが生まれます。自殺するとそのような未来が一切なくなるので、少しもったいないかもしれません。

 

死ぬためには痛みや苦しみを伴う

現実的な問題として、死ぬためには痛みや苦しみが伴うということも考える必要があります。苦しみから解放されたいのに、自分から苦しみに飛び込まなければいけないというのは元も子もありません。

今のところ日本では安楽死が認められておらず、普通の人が自殺するためには何かしらの苦しみを伴う方法しか選択肢しかありません。

飛び降り自殺の場合は飛び降りる前の精神的苦痛や落下の衝撃による苦しみが、服薬自殺の場合は薬を飲んでから死ぬまでの長い時間の苦しみが、入水自殺の場合は呼吸困難による苦しみがあります。どのような手法でも必ず痛みや苦しみが伴います。

 

失敗したらもっと苦しむことになる

いざ行動を起こしたとしても、自殺に失敗する可能性があります。100パーセント確実に死ぬことができる方法というのは確立されていませんし、死ねない可能性が高い自殺方法もあります。失敗すると身体に後遺症が残る場合もあり、周囲から「自殺しようとした人」という見方をされて今よりももっと厄介なことになる可能性も考えられます。

 

周りの人の心に負担を与える

死ぬことで周りの人を苦しめるかもしれません。家族、友達、同僚など、自分の人生で関わってきた人の中で、死んだら悲しんでくれる人はいないでしょうか。特に家族や友達などの身近な人だったら「悩んでいたのに気付いてあげられなかった」と自分を責めるかもしれません。死んだ本人は苦しみから解放されるとしても、周りの人はそれを一生引きずって生きていくことになります。

自分のせいで大切な人が苦しむかもしれないので、死ぬ前には周りの人への精神的な負担について考えてみてもいいでしょう。

 

死んだらどうなる?

死んだら何も起こりません。ただ自分の身体と心がこの世に存在しなくなるだけです。夢を見ずに眠っているときのようなイメージです。

死後の世界に行けるとか、生まれ変わるとか、色々な説がありますがどれも証明されていません。

自殺するとすべてがなくなってしまいます。苦しことやツラいことだけを考えれば死んだ方がマシだと思うかもしれませんが、死ぬことで今後起こるかもしれない幸福をすべて捨てることにもなります。

 

自分ではどうしようもないと思っていても、実はなんとかなる問題もたくさんあります。死ぬか死なないかではなく、どうやったら苦しまない生き方ができるかを探してみても良いのではないでしょうか。面倒だったら自分で考えなくてもいいです。カウンセリングや電話相談などを通じて相談に乗ってくれる人はたくさんいるので、まずは死ぬ前に相談してみると良いでしょう。

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