もしかしてうつ病かもと思ったとき、自分が本当にうつ状態なのかどうかを確認できるチェックシートがあります。ウェブからいくつかの質問に答えるだけで簡単に診断できるので、もし気になったら使ってみましょう。
この記事では色々なサイトのうつ病チェックシートをまとめてみました。
自分がうつ病なのか知りたい。。。
うつ病チェックシートまとめ
うつ病をチェックできるサイトはたくさんあります。簡単な質問に答えるだけで結果を見ることができるので、ちょっとした時間があればうつ病チェックができます。医療機関や厚生労働省など、組織によってあらゆるチェックリストが用意されていて、質問項目や結果がどこも微妙に違うので、適当なサイトを選んで利用してみましょう。
うつ病の症状チェックシート
うつ病の症状チェックシートは、体がだるく疲れやすい・気が沈んだり気が重くなることがある というような質問項目に対して、いいえ・ときどき・しばしば・つねにの4つの選択肢から選んで回答します。質問は全部で18問なので数分で回答が完了します。
うつ病とは言えませんが、うつ病に近い状態の可能性があります。というような言葉で結果と解説が表示されます。結果が出たあとに自分の症状に合ったイラストや都道府県を選択すると、うつ病を相談できる医療機関の情報を確認することもできます。
このチェックリストはうつ病のさまざまな症状を考慮して作成されています。自分で確認するだけでなく、結果を印刷して医療機関に持っていけば、自分の状態を適切に伝えられます。
ウェブサイト上で回答できるためパソコンやタブレットやスマートフォンから無料で簡単に利用することが可能です。
うつ病の症状チェックシート（塩野義製薬と日本イーライリリー）
簡易抑うつ症状尺度（QIDS-J）
簡易抑うつ症状尺度（Quick Inventory of Depressive Symptomatology：QIDS-J）は、16項目の自己評価尺度です。
寝つきはどうか・死や自殺についてどう考えるか というような質問項目に対して、問題ない・生きている価値があるかどうか疑問に思うのような4つの選択肢から選んで回答します。質問は全部で16問なので数分で回答が完了します。
回答をすると、点数とうつ病重症度が表示されます。27点満点中6点以上だとうつ病の可能性があり、医療機関へ相談することを推奨されます。
なお「簡易抑うつ症状尺度（QIDS -J）」という名称のチェックリストはフォーマットが完全に決まっています。どのサイトから回答しても質問項目や結果は同じになります。
ベックのうつ評価尺度（Beck Depression Inventory）
ベックのうつ評価尺度（Beck Depression Inventory）は、ベック博士というアメリカの精神科医によって考案されたもので、抑うつの程度を客観的に測る自己評価表です。
悲しいと感じる・いつも泣いている というような4つの選択肢が表示されるので、その中から自分が最近感じた気持ちを選択肢の中から選んで回答します。質問は全部で21問なので数分で回答が完了します。
回答すると点数が表示されます。点数が10点以上だと軽度のうつ状態、16点以上だとうつ状態と判定され、専門家の治療が必要であると診断されます。
なお「Beck Depression Inventory」という名称のチェックリストはフォーマットが完全に決まっています。どのサイトから回答しても質問項目や結果は同じになります。
ベックのうつ評価尺度(Beck Depression Inventory)
こころとからだの質問票
こころとからだの質問票は、精神疾患を評価するために開発された自己記入式の質問票です。PRIME-MD(TM) PHQ-9という英語の質問票を日本語化したものを「こころとからだの質問票」と呼び、これを利用することでうつ状態のチェックができます。
自分はダメな人間だと感じる・集中できない というような項目に対して、最近どのくらいの頻度で感じたかを、まったくない・数日・半分以上・ほとんど毎日の4つの選択肢から選んで回答します。項目は全部で9問なので数分で回答が完了します。
回答すると点数が表示されます。点数が10点以上の場合、もしくは半分以上かほとんど毎日を5個以上選択した場合はこころが不調であると判断され、医療機関への相談をおすすめされます。
あなたの大切な人のうつ病チェック
あなたの大切な人のうつ病チェックは、家族や友人など身近な人がうつ病かどうかを確認する指標になります。
以前に比べて口数が減った・悲観的な発言が多くなった というような項目があるので、その人の最近の状態に当てはまっている内容をチェックします。項目は全部で16問で、チェックマークをつけるだけなので数分で回答が完了します。
チェックが2つ以上ある場合は本人に疲れが溜まっている可能性があり、チェックが5つ以上ある場合は心療内科や精神科に連れて行くことを推奨されます。
うつ状態のセルフチェック
うつ状態のセルフチェックは、普段は何でもないことが煩わしいと思う・毎日が楽しいと感じる というような項目に対して、全くない・少しある・かなりある・いつもあるの4つの選択肢から選んで回答します。項目は全部で20問なので数分で回答が完了します。
回答すると点数が表示されます。点数が15点以上の場合は軽度うつ、30点以上の場合は中程度うつ、45点以上の場合は重度うつと判断され、15点以上であれば医療機関への相談をおすすめされます。
不知火式ストレスチェック
不知火式ストレスチェックは、自分の身体や心の変化を把握することで、どのくらいストレスを感じているかを確認できる診断です。
頭痛がおこる・人と会うのがおっくうとなった というような項目に対して、あてはまる・ときどきある・ないの3つの選択肢から選んで回答します。項目は全部で40問なので5分程度で回答が完了します。
点数とともに、脳疲労状態で集中力が低下気味というような言葉で診断結果が表示されます。35点以上だと重度のストレス状態と判定され、うつ病の可能性があるため医療機関への受診をお勧めされます。
なお「不知火式ストレスチェック」という名称のチェックリストはフォーマットが完全に決まっています。どのサイトから回答しても質問項目や結果は同じになります。
職場のストレスチェック
職場のストレスチェックは、職場におけるストレスレベルを測定できる診断です。
非常にたくさんの仕事をしなければならない・職場の雰囲気は友好的である というような項目に対して、そうだ・まあそうだ・ややちがう・ちがうのような4つの選択肢から選んで回答します。項目は全部で57問あり、5分程度で回答が完了します。
あなたのストレス反応の状態は普通より少し高めでした。しかし、仕事上でのストレスの原因となる因子については問題はみられませんでした。というような言葉で診断結果が表示されます。ストレスの原因因子、ストレスによる心理反応、ストレス反応への影響因子の3項目がレーダーチャートとして表示され、現在のストレスの程度について詳しい説明を見ることができます。
うつ病チェックをするときの注意点
うつ病チェックシートは色々な種類がありますが、たくさんやれば良いというわけではありません。ひとつ、もしくは数個やるだけで十分です。
うつ病の傾向があるとの結果が出た場合は早めにカウンセリングに行ってみましょう。また、うつ病の傾向が低い人でも、気になることがあれば誰かに相談してみたり、カウンセリングに行ってみても良いでしょう。
