心理カウンセラーとは?自称心理カウンセラーに注意!

カウンセラーとはカウンセリング

心理カウンセラーとは

心理カウンセラーとは、ストレスを抱えている人の話を聞いて解決の手助けをする職業です。カウンセラーはカウンセリングをおこないます。相談者の話を聞いて受け止める「傾聴」や、相談者の意識と無意識を知るための「心理テスト」、必要だと判断したら相談者を精神科や行政機関や法的機関などにつなぐ「リファー」など、あらゆる方法を用いてカウンセラーはカウンセリングをおこないます。

カウンセラーは「病院の心療内科で働く人」ではありません。病院だけでなく、学校のスクールカウンセラー、児童相談所や障害者施設の相談員、民間企業の産業カウンセラーなど、あらゆる場所で心理カウンセラーは活躍しています。

カウンセリングは、相談者(クライアント)と1対1でおこないます。仕事内容は「話を聴く」ことが中心となります。クライアントが抱えている悩みや不安を聞き、その解決に寄り添うのがカウンセラーの仕事です。

逆にいえば直接的なアドバイスをしたり、クライアントに行動を強要することはありません。仮に話を聴いていく中で「絶対にこうすれば解決する」ということがあったとしても、それをクライアントに無理やり実行させることはしません。クライアントの気持ちが最優先であり、クライアント本人に気付きを与えたり、行動改善の意思を持ってもらえるように働きかけることこそカウンセラーの仕事です。

また、カウンセラーは精神科医とは違って医者ではないため、薬を処方することはできません。

 

心理カウンセラーの重要性

たくさんの人がストレスを抱え不安を感じている現在の日本において、心理カウンセラーの需要はますます高まっています。

実際に数十年前までは「カウンセラーといえば病院に勤めている人」というイメージが強かったですが、現在ではスクールカウンセラーや産業カウンセラーなどの「心理職」と呼ばれる職業が増えてきています。

現代社会は経済が豊かになり科学技術も高度に発達しより便利で快適な生活が実現できていますが、その一方で「ストレス社会」とも言われることもしばしば。高齢化社会による孤独感を持つ人が増加していたり、仕事の競争はますます大きくなっていったり、人と違うことを異端とみなす日本人の気質があったり、現代人はあらゆる場合においてストレスを抱えてることが増えていて、それが原因でこころの病にかかる人も増えています。

そのような背景から、人の悩みを聴いて支援ができる心理カウンセラーという職業がますます重要視されています。

 

心理カウンセラーになるために必要な資格

心理カウンセラーになるための資格としてもっとも有名なのは臨床心理士です。日本臨床心理士資格認定協会による民間資格ですが、カウンセラーとして必要な知識や能力がなければ取得できない資格ということで内閣府も認定しています。心療内科やスクールカウンセラーなど、カウンセリングに関する職業に就くのであれば臨床心理士の資格は必須と言えます。

公認心理士という心理関係の資格もあります。公認心理士は国家資格で、あらゆる分野における心理学に関する専門的知識や技術を用いて、アドバイスや援助などを業とする職業です。仕事内容で言えば臨床心理士とほとんど同じで、相談者の心の問題を解決する手助けをします。

どちらの資格も取得するためには、専門の大学と大学院に通ったり、実務経験がある場合でなければ取得できません。取得が難しい分、その資格を持っているカウンセラーはプロとして信頼できます。

 

自称心理カウンセラーに注意

カウンセラーもしくは心理カウンセラーという肩書きには注意が必要です。なぜなら誰でもカウンセラーを名乗れるからです。カウンセラーという言葉の定義自体は非常に曖昧で、人の話を聞く人は誰でもカウンセラーを自称できます。

本来であれば、正しく資格を取得して心理職に就いている人のみ心理カウンセラーを名乗るべきですが、実態としては自称心理カウンセラーがたくさんいます。高額な請求をする電話相談サービスや詐欺まがいのサイトなど、資格もないのにカウンセラーを名乗っているケースはたまに見かけます。

病院や公的な機関であればそもそも資格を持っていなければ働けない場合もありますが、オンラインカウンセリング等では資格を持っていないボランティアの方もたくさんいます。自分が相談する場合は、相談に乗ってくれる人が臨床心理士もしくは公認心理士の資格を持っているか、相手がどんな人なのかをしっかり確認して相談しましょう。

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