悩み相談・愚痴サイトきいて 2022年のSNSカウンセリング実績を公開しました

きいて2022年報告きいてについて

悩みや愚痴の匿名相談サイト「きいて」は、孤独感の低減や自殺防止を目的とした新しい形態のSNS相談サービスです。2021年からサービスを開始し、1月から12月までの1年間運営ができたのは2022年が初めてです。利用者への運営状況の報告や今後のSNS相談サービスの普及のため、きいての利用データを公開します。

悩み相談サービス「きいて」ウェブ

iOSアプリ

Androidアプリ

投稿に関するデータ

悩み相談アプリきいてに投稿されたデータから、投稿数やカテゴリー、投稿に対する反応などを分析したのが以下のデータになります。

 

きいてへの投稿数は35,187件

投稿の総数_きいて悩み相談2022

2022年、悩み相談サイトきいてへの投稿数は34,187件でした。

1日あたりの平均は133件です。

 

2022年の「悩み相談」に関する投稿は23,700件

タイプ別の投稿数_きいて悩み相談2022

きいてでは投稿するときにタイプを選びます。現在あるタイプは悩み・愚痴・雑談・幸せの4タイプです。

2022年は23,700件の「悩み相談」に関する投稿があり、その他のタイプよりも圧倒的に多い結果となりました。

次に多いのが「愚痴」に関する投稿で6,883件、次いで「雑談」に関する投稿が3,702件、「幸せ」に関する投稿が902件でした。

きいては気軽に悩み相談ができ気軽に愚痴が言えるアプリとしてサービスを提供しているため、悩みや愚痴に関する投稿が多いのは妥当であると考えられます。

ポジティブな内容も投稿して良いため「幸せ」のタイプを用意していますが、このタイプの投稿は非常に少なく、利用者の多くは悩んでいたり愚痴を言いたい状況できいてを利用していることが考えられます。

 

相談が多かった悩みカテゴリーは「心」

カテゴリー別の投稿数_きいて悩み相談2022

きいてでは投稿するときにカテゴリーも選びます。

2022年でもっとも多かったカテゴリーは「心」で、投稿数は18,077件でした。次いで「その他」が3,725件、「恋愛」が3,470件、「人間関係」が2,712件、「職場・仕事」が2,201件でした。

どんなジャンルの内容でも適用できる汎用的なカテゴリーとして用意した「心」が圧倒的に多い結果となりました。きいての仕様により悩みを投稿するときはデフォルトで「心」カテゴリーが選択されています。自分であえて変更しなければ「心」になるため、どのカテゴリーが適切か分からなかったり、変え忘れたりすると「心」となります。

2番目に多かったのは「その他」です。デフォルトで選択されている「心」とは違い、自分で選択しなければ「その他」にはなりません。「その他」が多いということは、他に用意されているカテゴリーには分類できない内容だと利用者が判断している可能性が高いです。きいてに投稿されている内容が多岐にわたることが分かります。

最も少なかったのは「子育て」に関する投稿で195件、「お金」は281件、「将来」は337件でした。この3カテゴリーはそれぞれ、投稿総数に対する割合が1%未満でした。

 

悩み相談アプリにコメントがつく確率は55%

コメントがある投稿の割合_きいて悩み相談2022

悩み相談アプリきいてのメインコンテンツは投稿です。悩みや愚痴などを聞いてほしい利用者が「投稿」をして、それを見た別の利用者が投稿に対して「コメント」をすることで「話を聞く」ことが成立します。そのため投稿に対してコメントがつくかどうかが重要なポイントになります。

2022年に投稿された内容のうち、1件以上のコメントがついた投稿は55%(19,363件)、コメントがつかなかった投稿は45%(15,824件)でした。

このデータの中には、コメントを求めていないと考えられるようなもの、極端に短い文章のもの、投稿後すぐに削除されたものなども含まれます。そのためコメントがつかない投稿の割合が一定数あるのは妥当だと考えられます。

コメントありが55%ということは半数以上の投稿にコメントがついているため、コメントされる割合としては低くはないと言えます。しかし、きいてでは基本的にすべての投稿に対してコメントがつくことが理想であると考えており、まだまだ課題が残る数字です。

 

悩みに共感される確率は33%

共感のある投稿の割合_きいて悩み相談2022

きいてには「共感」機能があります。投稿を読んだ人が内容に共感できると思ったときに共感ボタンを押すことで、自分が同じ気持ちであることを伝えることができます。

2022年に投稿された内容のうち、1人以上から共感された投稿は33.3%(11,720件)、共感されなかった投稿は66.7%(23,467件)でした。

ボタンを1回押すだけで送ることができる「共感」ですが、文章を打ち込んで送信する必要がある「コメント」よりも低い割合となりました。気軽に使える機能として用意しているものの、現状は比較的使われていないと捉えることができます。

共感が多くない理由として考えられるのは2点です。1点目はデザイン上の理由で、特にiOSアプリではあまり共感ボタンが目立たないデザインをしています。コメントを送るフォームの方が目立つため、共感は送らないがコメントは送るという人が多いことが考えられます。2点目は内容に共感できないケースが多々ある点です。他SNSにある「いいね」と同じ感覚で共感を送ってもらうことを想定していましたが「共感」という言葉は少し重いです。
自分も同じ状態を経験していたり、内容をよく理解してからでないと共感したとは言えないというような言葉のイメージがあるため、気軽に押せる機能ではなくなっている状態だと考えられます。

 

 

登録者に関するデータ

悩みを相談したい人、愚痴を聞いてくれる相手を探している人、SNS相談に関心のあるカウンセラー志望の人など、きいてに登録している人は多岐にわたります。登録者に関して、性別や年齢などの属性によって分析したのが以下になります。

 

悩み相談サイトきいての登録数は8,550人

登録数_きいて悩み相談2022

2022年に悩み相談サイトきいてに登録した人数は8,550人でした。

1日あたりの平均は23人です。

 

悩み相談をする人の性別は女性が多い

登録者の性別の割合_きいて悩み相談2022

2022年に悩み相談アプリきいてに登録した人の性別は、未設定が60.6%、男性が6.3%、女性が30.7%、その他が2.4%でした。

男性と比べて女性が約5倍多く、女性より未設定が約2倍多かったです。

未設定が多いのはきいての仕様による影響だと考えられます。アカウントを作成する際、ほとんどの場合で性別を設定しなくても登録が完了します。登録後に自分で変更をしない限り未設定となるため、この割合が高いのは妥当だと考えられます。

男女別で比べると、特に女性の登録数が多いことが分かります。アプリの機能やデザインや集客方法において「女性向け」に意識したことは特になく、性別に関わらず誰でも使えるサービスだと考えていますが、それでも男性よりも女性の方が圧倒的に多い結果となりました。

2021全国いのちの電話受信状況のデータを見ると男性よりも女性の方が相談件数が多いことが分かり、若年層(Z世代・ミレニアル世代)のSNS利用状況によると若年層は男性よりも女性の方がSNSの利用率が高いことが分かります。

これらの外部データと照らし合わせると、「女性は男性に比べて悩みを相談することに積極的でありSNSをよく使う傾向にあるため、きいてを利用するのは男性よりも女性が多い」と説明することができます。

 

きいて登録者の年齢でもっとも多いのは16歳

登録者の年齢_きいて悩み相談2022

2022年に悩み相談アプリきいてに登録した人のうち、もっとも多い年齢層は12歳から20歳、中程度に多いのは21歳から30歳まで、やや多いのは31歳から40歳までとなりました。41歳以上の登録者は比較的少ない傾向となっており、一番多い年齢は16歳でした。

「若年層向け」を意識したことは特になく、年齢に関わらず誰でも使えるサービスとして提供しているつもりですが、アプリやSNSとの親和性から若年層が多くなっていると考えられます。

ただしグラフには記載していませんが、こちらも性別と同じく「未設定」の割合が多いです。すべての登録者に対して年齢を設定している人は29.5%だけです。上記グラフは年齢を設定している人だけのデータなので、例えば「実は41歳以上がもっとも多いが、41歳以上は年齢の設定をしない傾向にある」という状態だとしたらこのグラフは事実を反映していない可能性も考えられます。

 

登録が多いのはiOSアプリ

プラットフォーム別の登録数_きいて悩み相談2022

2022年に悩み相談サイトきいてでアカウントを作成した人のプラットフォーム別の登録数は、iOSアプリが4,754人、Androidアプリが3,482人、iOSウェブが119人、Androidウェブが97人、PCウェブが98人でした。

アプリとウェブで比較するとアプリが圧倒的に多く、登録者の96%がアプリを利用しています。2021年の開始時からサービスの中心はアプリだったため、iOSとAndroidともにアプリ利用者が集まりやすい状態になっていると考えられます。一方で2022年の途中からウェブ版の改善もしており、アクセス数は増えつつも登録数はあまり増えていない状況です。

OS/デバイスで比較するとiOS、Android、PCの順で登録者が多くなりました。iOSアプリは登録をしないとアプリが利用できない仕様のため人数が多いと考えられます。またスマホのOS利用率によると10代から20代はAndroidよりもiPhoneを利用している割合が高いとのことなので、若年層が多いきいてでiPhoneユーザーの登録数が多いのは妥当であると考えられます。

 

 

悩み相談アプリのアクティブユーザーに関するデータ

毎日どのくらいの人が悩み相談アプリきいてを利用しているのか、また曜日や時間帯によってアクティブユーザー数に差はあるのかを分析したのが以下のデータになります。※分析の都合によりアプリだけのデータとなります。

 

悩み相談アクティブユーザー

日別のアクティブユーザー数_きいて悩み相談2022

悩みや愚痴の相談サイトきいてにおける日ごとのアクティブユーザー数(DAU)は上記グラフのようになっています。

年間のアプリ利用者は16,283人、1日あたりの平均は182人でした。2022年は利用者数が右肩上がりで、1月で50人程度だった利用者数は12月の時点で340人ほどに増えました。

登録数8,550人に対して利用者数16,283人となったのにはいくつかの理由が考えられます。登録をせずに利用している人、2022年よりも前に登録した人、分析ツールの仕様で同じ人が別の人として複数カウントされた可能性などです。

8月21日(日)に人数が突出しているのはアプリでプッシュ配信をした影響です。通知設定をオンにしている利用者全員に初めて一斉のプッシュ通知を送り、「以前使っていたけど最近はアプリを開いていなかった人」が再度アプリを起動したと考えられます。

もっとも多かったのは12月4日(日)ですが、これはテストの影響です。Androidアプリをアップデートするためたくさんの端末できいてにアクセスし、実際よりも人数が多くカウントされてしまいました。

12月はデイリーアクティブユーザーが300人以上なので決して少なくありませんが、すべての日本人にきいてを知ってもらおうと考えると、まだまだ物足りない人数となっています。

 

曜日別の平均ユーザー数

曜日別の平均ユーザー数_きいて悩み相談2022

曜日別の平均ユーザー数でももっとも多いのは日曜日で1日平均190人、もっとも少ないのは土曜日で1日平均178人でした。

厚生労働省が発表している令和3年の月別・曜日別の自殺の状況によると月曜日の自殺者数がもっとも多く、土日は少ない傾向にあります。

これをきいてのデータと照らし合わせると「月曜日に嫌なことがあるから日曜日に悩みを相談したくなる」「土日は不安なことが少ないから金曜と土曜はきいてを利用しない」傾向があると推測できます。しかし曜日ごとの人数差が大きいわけではありません。

 

SNSカウンセリングで悩みを相談したくなる時間は21時台

時間別のユーザー数_きいて悩み相談2022

時間帯別のユーザー数のグラフでは、15時すぎから夜にかけて利用者が増える傾向にあり、もっとも多いのは21時台でした。0時以降は利用者が減り、もっとも少ないのは4時台でした。

厚生労働省が発表している死亡曜日・時間別にみた自殺のデータでは自殺が多い時間は「0時台」「5時台~6時台」「10時台~12時台」と記載されており、その時間帯はきいて利用者が増えているわけではなさそうです。

SORENAというメディアが発表している最新SNS利用時間帯データを見ると「SNSの利用時間帯は19時~24時に集中」と記載されています。きいて利用者はこちらのデータに近く、SNS利用が増える時間帯にきいて利用者も増えるという傾向が見られました。

 

 

きいて利用詳細に関するデータ

悩み相談サイトきいての利用詳細に関するデータが以下になります。どのような機能が利用され、どのような投稿にコメントがつきやすいのかを分析しています。

 

一度でも利用された機能

一度でもある割合_きいて悩み相談2022

悩み相談サイトきいてには複数のコンテンツがあります。それぞれの機能がどの程度利用されたのかを円グラフでまとめました。

2022年に登録した人のうち、1回以上の投稿をした人は67.3%、1回以上のコメントをした人が39.2%、1回以上の共感をした人は30.1%、1通以上のメールを送った人は21.9%でした。

きいての主機能である投稿はよく使われており、登録者の6割以上が投稿をしているため「悩みを相談する目的できいてに登録した」人が多いと考えられます。

コメント機能は、誰かの悩みにコメントをしたり、自分の投稿についたコメントに返信するときに利用されます。悩みを聞く側の人が利用することが多いコメント機能ですが、約40%の人がコメントをしているというのは比較的高い割合だと考えることができ、「悩みを相談したい人は、他の人の相談にも乗ってくれる」傾向がある可能性が考えられます。

話しにくい悩みがある人は1対1でやり取りができるメール機能を使って相談する流れを想定しています。メールしたことがある人は約22%だったため、メールはあまり利用されていないことが分かります。この理由としては「投稿とコメントのみで心が軽くなった」「自分の悩みに合った相談者が見つからない」「メールする方法が分からない」など複数の要因が考えられます。

 

投稿の文字数が多い方がコメントされやすい

文字数とコメントの関連_きいて悩み相談2022

悩み相談・愚痴サイト「きいて」に投稿された内容を文字数ごとに分析したのが上記の表になります。投稿の文字数が多い(501文字以上の)場合、投稿にコメントがつく割合は67%、ついたコメントの平均は2.2個でした。文字数が中程度(51〜500文字)の場合、コメントがつく割合は59%、ついたコメントの平均は1.6個でした。文字数が少ない(50文字以下の)場合、コメントがつく割合は49%、ついたコメントの平均は1.2個でした。※自分の投稿にコメントした数なども含みます

きいては真剣な悩み相談からちょっとした呟きまでさまざまな種類の投稿を許可しており、利用者によって使い方がさまざまです。

すべての投稿のうち50文字以下の投稿は47%のため、今の気持ちを気軽に投稿するのに使われていると考えられます。しかし文字数が少ないとコメントがつく割合やコメントの数が少なくなる傾向にあります。

一方で501文字以上の投稿は全体の3%しかありませんが、コメントがつく割合やコメント数は多くなる傾向にあります。文字数が多いほど真剣で具体的な内容が目立つため、相談に乗る人が反応してくれる可能性が高くなると考えられます。しかし裏を返せば長文でも33%の投稿にはコメントがついていないため「真面目な相談だが誰も聞いてくれなかった」という状態も発生していると言えます。

 

メールの総数は99,534通

メールの総数_きいて悩み相談2022

2022年に悩み相談・愚痴サイトきいて内で送信されたメールの総数は99,534通でした。メールしたことがある人は1,876人であり、メール利用者は1人あたり平均で53通のメールを送っている計算になります。

投稿かコメントをしたことがある人にしかメールを送れないのが現在の仕様なので、「投稿された悩みを読み、相談に乗れると思った人がメールで話を聞く」「コメントをしてくれた人の中から、相談に乗ってくれそうな人にメールで話す」というフローが成立しているのではないかと推測します。

 

悩み相談サイトきいてで希死念慮がある利用者は約20%

希死念慮があると考えられる人の割合_きいて悩み相談2022

希死念慮とは死にたいと願う気持ちのことで、自殺念慮とも言います。きいては悩み相談サービスのため、希死念慮のある内容が投稿されることもあります。

2022年に1回でも投稿したことがある人のうち、希死念慮があると考えられるのは1,135人(19.7%)でした。

インターネット調査で20,000人の回答を得た日本財団第4回自殺意識調査によると、全体の24%の人は自殺念慮があると記載されています。この調査は年齢も性別もバラバラで、悩みがあるわけではない人も対象としている調査です。

この数字と比較すると、きいて利用者で希死念慮がある人が19.7%というのは低い割合であることが分かります。悩みを抱えている人が多いというきいての特性上、本来であれば希死念慮のある利用者が24%以上でもおかしくありません。

この矛盾の原因はいくつか考察することができます。

まず、今回のきいて分析では投稿内容の中に「死にたい」「消えたい」「自殺」等の言葉が含まれていた場合は「希死念慮がある」と定義しました。この方法では死にたい気持ちがあってもそれを文章として投稿していない人は数に含まれず、また別の言葉で希死念慮を示唆していた場合も数に含まれません。逆に「自殺予防」のような言葉が含まれていても「希死念慮がある」と分類されるため、今回のきいて分析データは精度に欠けると考えられます。

それでも直接的に「死にたい」といった言葉を投稿する利用者は一定数いるため、このような投稿をした人にどんなアプローチをするべきなのか、というのはきいての課題だと考えています。

 

いちばん○○した数

一番○○した数_きいて悩み相談2022

2022年、一番たくさん投稿した人は年間で549件の投稿をしてくれました。一番たくさんコメントをしてくれた人は年間で1,555件のコメントをしてくれました。一番見られた投稿は1,494回表示されて、一番たくさん共感された投稿は21件の共感をもらいました。

投稿数が多い人は、比較的短めの内容を高い頻度で投稿する傾向が見られます。コメントが多い人の投稿数はあまり多くなく、「話を聞く立場」というのを意識して利用している場合が目立ちます。視聴数の多い投稿にはいくつか特徴があります。投稿者とコメント者が何度もメンションを付け合ってコメントのやり取りをしたため視聴数が多くカウントされた場合や、今話題になっている内容について書かれた投稿がGoogle検索にヒットし、きいて登録者以外の人の目に触れることが多かった場合などがあります。

 

人気の動物と色

人気の動物と色_きいて悩み相談2022

悩み相談と愚痴サイト「きいて」では、自分のプロフィールに動物のアイコンと背景色を設定することができます。人気の動物は犬・猫・ウサギで、人気の背景色はグレー・ピンク・青でした。犬とグレーはデフォルト設定なのでプロフィールを変更していない人が多いことが分かります。

 

きいてカウンセラーの累計

きいてカウンセラーの累計_きいて悩み相談2022

悩み相談サービスきいてには、投稿を読んでコメントをしてくれる「きいてカウンセラー」がいます。きいてカウンセラーはSNSカウンセラーの一種と考えており、不安やモヤモヤの軽減、自殺防止対策のために活動してもらっています。

2022年までにきいてカウンセラーとして認定したのは43人でした。現在は無償のボランティアとしてSNS相談員を募集しており、きいてカウンセラーは一定の日数ごとに期間を更新する仕組みとなっています。期間が終わったら更新せずにそのまま活動終了となる人もいるため、現在期間を更新して活動しているのは22人です。

記事作成時点で活動しているきいてカウンセラーはさまざまです。臨床心理士・産業カウンセラー・精神保健福祉士・メンタル心理カウンセラー・看護師などの資格を持った方、専門の資格がない方、学生なども活動しています。

 

きいてコラムの人気記事

人気のコラム記事_きいて悩み相談2022

きいてに関する最新情報や心理系の記事を掲載している「きいてコラム」があります。2022年で見られた回数が多いコラムは以下3つの記事でした。

心理系コラムである「愚痴をこぼす人の心理とは?愚痴をこぼすメリットとデメリット」や「自殺のメリットとデメリットを解説!#死にたい」に注目が集まっているほか、困っている人の相談に乗りたいと考えている人が「きいてカウンセラーのボランティアを募集します【SNSカウンセリング】」の記事にアクセスしていることが分かります。多くの人はGoogle等の検索エンジンからきいてコラムに訪れているため、これらの記事は世間的にニーズがある内容だと考えることもできます。

 

悩み相談サービスきいて 2022年の収支報告

収支_きいて悩み相談2022

2022年の1年間、悩み相談サイトきいてで発生した収益(売上)は8,792円でした。きいては誰でも気軽に悩み相談できることを重視しており、完全無料で利用することが可能なため収益源は広告売上のみです。1月時点ではほとんど広告を表示しておらず、現在は広告を増やしながら収益性を改善している最中です。

2022年の1年間、きいて運営にかかったコスト(費用)は260,534円でした。サーバーやドメインやAppleデベロッパー登録料などの環境構築に必要なコスト、広告出稿の費用、有償で活動している一部きいてカウンセラーへの協力金などが内訳となります。なおきいて運営の人件費は費用に含んでいません。※一部の費用は端数切り捨てで計算しているため、数値はおおよその金額です。

売上と費用の数値より、2022年のきいて収支は-251,742円でした。ほとんど売上が出ていない中で継続して費用が発生したため赤字となりました。今後は今よりも広告を増やして安定した収益が見込めるようにしつつ、よりたくさんの人の力になれるよう運営費や集客費などを増やしてサービスを改善していく予定です。※完全無料の方針を変える予定はありません。

 

データの補足

各データはきいてデータベースやGoogleアナリティクスのデータを元にしています。データの中には同一ユーザーの重複やテストデータ等も含まれている可能性があるため、厳密な数字ではないことをご容赦ください。

きいてはアプリ版とウェブ版で仕様が異なりますが、上記データは(それぞれのデータ上で記載がない限り)基本的にアプリとウェブのデータを合算しています。

 

悩み相談サイトきいての利用状況と課題まとめ

2022年の悩み相談サービスきいて分析データは以上となります。利用者は順調に増えており、気軽に悩み相談ができる環境が整いつつあると感じます。

レビュー1_きいて悩み相談2022

レビュー2_きいて悩み相談2022

きいてに投稿されている内容の中にはサービスに対してありがたい意見をいただくこともあり、少しでも利用者の役に立っていれば嬉しいです。

しかしきいてには課題がたくさんあります。せっかく投稿してもコメントがつかないことがある状況、きいてを利用することで孤独感の低減や自殺予防や自殺防止に役立っているのか検証ができていない点などです。これらの課題は運営しながら改善をしていきたいと考えています。

なお、きいては非営利団体等には該当せず、各種データや情報を開示する義務を負っているわけではありません。それでもあえて情報を開示した理由は、「たくさんの人が相談しているんだ」ということを知ってもらって利用者の悩み相談の心理的ハードルを下げたいという思いや、悩み相談サービスの運営状況を報告することで他団体の参考になれば良いなと思ったからです。誰でも気軽に悩み相談ができる社会を作り日本の自殺者数をゼロにするため、引き続きサービスを改善していきます。

今後ともきいてのご利用をよろしくお願いいたします。

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