愚痴をこぼす人の心理とは?愚痴をこぼすメリットとデメリット

愚痴をこぼす人の心理トピック

愚痴をこぼすこと

愚痴はとっても身近なもので、私たちの日常にあふれいています。誰かと会話するときやSNSを見たときなど、人の言葉や感情に触れるときには必ずと言っていいほど愚痴が存在しています。

会話するときいつも何かしらの不満を言ってしまう「愚痴っぽい人」もいます。この記事では、愚痴をこぼす人の心理と、愚痴のメリットとデメリットについて解説します。

 

愚痴をこぼす人の心理

もたくさんの愚痴を聞くことになったり、悪口のような話を聞くことになったりした場合、愚痴を聞く側の心が疲れてしまう場合があります。

愚痴は「言っても仕方がないこと」なので、愚痴を言ったところで問題は解決しません。それではなぜ人は愚痴を言うのでしょうか?

愚痴をこぼす人はどんなことを考えているのか、その心理を紐解いていきます。

話を聞いてほしいから愚痴をこぼす

愚痴をこぼす人の心理としてもっとも多いのは、特になんの目的もないということです。何か解決したい、文句を言いたい、といったことはあまり考えていません。あえて言うなら話を聞いてほしいだけとも言い換えることができます。

どんな人でも、自分が体験したことを聞いてほしい、共感してほしい、イヤなことがあったら同情してほしいという気持ちが少なからずあります。ただ誰かに聞いてほしいから愚痴を言っているだけです。

そのため愚痴を聞く側としては、話をしっかりと聞いて共感や同情をすることが大事になります。聞いてもらうこと自体が目的なので、内容への深い理解やアドバイスは不要です。相槌を打ち、しかし余計な口は挟まずに相手の言いたいことが全部言えるような雰囲気を作ると良いです。話の内容についてはあまり深く考えず、聞き流すくらいでも大丈夫です。

ストレス発散のために愚痴をこぼす

愚痴をこぼす人の心理としてストレスを発散を目的としていることもあります。愚痴の内容は何かしら不平不満であることがほとんどです。不平不満の対象はさまざまで、話し手自身のことだったり、特定の相手がいたり、社会全体だったりします。とにかく何かイヤなことがあって、それが愚痴として出てくるわけです。

イヤなことがあっても誰にも話せない状態が続くと一人でストレスを抱えすぎてしまって、心が疲弊しうつ病になる可能性があります。しかしイヤなことがあったらそれを愚痴として話すことで、ある程度のストレス発散ができます。

愚痴を話したとしても根本的な解決はできませんが、自分のことを誰かに話すという行動だけでもかなりストレス発散ができますし、聞く人が共感や同情をしてくれるだけでも心がスッキリすることもあります。

悪口を言いたくて愚痴をこぼす

愚痴のネガティブな側面として悪口を言いたくて愚痴をこぼすという心理があります。本来、愚痴と悪口は別物です。しかし話の内容によっては愚痴の中に悪口の要素を含むという場合もたくさんあります。

例えば特定の人への不満があったとして、それを直接本人には言えないようなときは、第三者に話すことである程度は不満が減ったりすることがあります。愚痴を言うだけで根本的な解決はしませんが、自分と同じ不満がないかを確認したい、とにかく相手を非難したい、自分一人で抱えきれないから聞いてほしいという気持ちから、悪口を言いたいがために愚痴を言ってしまうという心理が含まれていることもあります。

自分の気持ちを整理するために愚痴をこぼす

人と話すことで自分の気持ちが整理される場合があります。不満に思っていることがあったとき、自分ひとりで考えていてもモヤモヤするだけで、どうにもスッキリしないという経験をしたことがある人は多いと思います。

愚痴を話すと、人に伝えるために話を分かりやすくまとめたり、聞き手の反応による別視点からの意見をもらえたりします。そうすることで自分の気持ちや愚痴の内容が整理されて、今後の行動や考え方を変えることもできます。

自分の気持ちを整理することはとても大切で、気持ちを整理して客観的に自分の状況を見つめることで初めて解決の糸口が見えることもあります。

そのため聞き手側としては、相手の話を聞いて、その話を整理して伝え返すと良いでしょう。この場合、聞き手側の気持ちや感想は不要ですが、話し手の気持ちに寄り添った共感の言葉やちょっとした提案はしても構いません。基本的にはただ聞いたことをまとめて伝え返すだけで充分です。

聞き上手な相手だから愚痴をこぼす

愚痴をこぼす人には、あなたが私の話を聞くのが上手だから、ついつい愚痴を言ってしまうという心理もあります。

逆に聞き上手ではない人に愚痴を話すと、最後まで話を聞いてくれなかったり自分の意見ばかりを主張されたりすることがあります。聞き上手な人に愚痴を話せば、現在抱えている不平不満の気持ちが少しだけ和らぎ、話し手の気持ちはスッキリします。

そのため聞き上手な相手にこそ、いっぱい愚痴を言ってしまうという心理があります。

 

愚痴をこぼすメリット

愚痴をこぼすメリットはストレス発散です。思っていることを口に出して誰かに聞いてもらうことで気持ちが楽になり、ストレス発散になります。

思考整理と問題解決のためにも愚痴を話すことは有効です。自分の経験や感情を客観的にまとめて話すことで頭の中が整理されます。他の人と話すことで問題解決の糸口が見えることもあります。

さらに愚痴には仲良くなれるメリットというのもあります。同じ内容の不満を持っている人同士が愚痴を言い合うと、お互いに共感を得られて仲が深まります。例えばクラスメイト同士で学校の先生への不満を言い合ったり、同僚と一緒に職場の上司への不満を言い合ったりすると、愚痴の内容がぴったり一致して仲間意識が生まれたりします。

極端に言ってしまえば共通の敵を作るという手法になりますが、お互いに共感できて関係を深めることができる可能性があるのは愚痴のメリットと言えるでしょう。

 

愚痴をこぼすデメリット

愚痴をこぼすことでネガティブな気持ちが強くなるというデメリットがあります。不平不満を口に出すことでストレス発散になることもありますが、その一方で不満が大きくなる可能性も考えられます。

例えば旦那の行動に不満があったとして、友人に愚痴をこぼしたら「そんな旦那ありえない」と言われたとします。そうすると旦那が悪いという気持ちが今まで以上に強くなり、自分の中のネガティブな気持ちがどんどん強くなってしまうかもしれません。

愚痴として吐き出すために頭で考え、口に出し、誰かに聞いてもらうと、今まではちょっとした不満だったことでも、愚痴をこぼしたことでもっと不満な気持ちが強まることもあります。そうなると悪循環が生まれ、また新しい愚痴が発生してどんどんストレスが増えていくことも考えられます。愚痴を言いすぎるのは理想的とは言えませんし、悪口のニュアンスが強くなると自分の性格も次第に悪くなっていくこともあるため注意が必要です。

また、愚痴を言う人は相手を不快にさせるという懸念点もあります。愚痴を聞いてくれる人は、「どうでもいい」「愚痴が多い」と思っていることもしばしばあります。毎日のように不平不満を聞くことになると「愚痴を聞きたくない」という心理状態にさせてしまうことも考えられ、聞き手の心理的な負荷が大きくなるので注意が必要です。さらに特定の相手に関する愚痴は本人の耳に届いてしまうリスクもあり、悪口として判断されることもあるため注意しましょう。

愚痴をこぼすことにはメリットもありますが、デメリットも理解した上で正しく愚痴をこぼしていきましょう。

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