愚痴をこぼす(ぐちをこぼす)とは?言葉の意味を解説

愚痴をこぼすトピック

愚痴をこぼすとは?

愚痴をこぼす(グチをこぼす)という言葉の意味は、言っても仕方ないことを言って嘆くことです。自分が不満に思っている物事があったとして、それを言葉で表現すると愚痴をこぼしたとなります。

例えば愚痴をこぼすの例文はこんな感じ。

「あの授業つまんないわ」

「仕事が忙しいせいで全然眠れなくて…」

「また政治家が不祥事を起こした!けしからん!」

家族や友人など、話の対象とは別の人にこの例文を使えば愚痴をこぼしたとなります。

言っても仕方ないことが愚痴なので、もし仮に学校の先生に「授業つまらん」、上司に「休ませろ」、政治家に「やめてしまえ」と言った場合は、それは状況が変わる可能性があるので言っても仕方ないことではなくなり愚痴じゃないということになります。

特定の相手に関する愚痴の場合、あまり過度な言い方をすると悪口となります。

 

「愚痴をこぼす」言葉の由来

愚痴という言葉は仏教用語が由来です。仏教においては人の心理を理解する心がないことを愚痴と言い、心理に暗い・おろかという意味です。

仏教では、貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴の三つの煩悩こそ克服すべきものだと示されていて、心の三毒と呼ばれています。

貪欲(とんよく)・・・欲深いこと。貪欲(どんよく)と同じ。

瞋恚(しんに)・・・怒りや恨みの感情のこと。

 

「愚痴」を使った慣用句

愚痴をこぼす以外にも、愚痴という単語を使った慣用句があります。いくつか紹介していきます。

💡愚痴る(ぐちる)
愚痴をこぼすことをカジュアルに表現した動詞。

💡愚痴っぽい(ぐちっぽい)
愚痴を言いがちであるさま。「愚痴っぽい人だ」と使われることが多い。

💡愚痴話(ぐちばなし)
愚痴をこぼすこと、その話。言っても仕方のない不平不満をくどくどと嘆く話。

💡愚痴の闇(ぐちのやみ)
愚かで物事の道理のわからないことを「闇」として表現した言葉。

💡愚痴無知(ぐちむち)
知恵や分別に乏しいこと、もしくはそれに該当する人のこと。

 

「愚痴」を英語で言うと

愚痴を英語で表現すると、complaint(不平・不満)、murmur(不平のつぶやき)、grumble(不平を言う)となります。

 

「愚痴をこぼす」をかっこよく書くと

愚痴をこぼすというワードをかっこよく書くとしたら、愚痴を零すがオススメです。

愚痴を溢すと書いても間違いではありません。

 

愚痴と悪口の違い

愚痴と悪口の違いは、話の対象が自分か相手かという点にあります。愚痴は自分の気持ちを言うことですが、悪口は人を悪く言うことです。話の対象となる人物に対して不満があり、攻撃的なニュアンスが含まれていたら悪口となります。

といっても明確に定義が決まっているわけではありません。「あの人のことが苦手なんだよね」は愚痴とも悪口とも言えるので、話の聞き手によって捉え方が変わってきます。

愚痴はどんどん言っても良いけれど、悪口はあまり言わない方が良いという認識が一般的です。

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