誰も自殺しなくて良い社会を作りたい

自殺しなくて良い社会きいてについて

「誰も自殺しなくて良い社会を作りたい」というのがきいて運営の夢です。

ずっとその方法を探しているのですが、今のところ見つかっていません。

自殺に関する現状

日本では年間で2万人から3万人ほどが自殺をしています。

ニュースでは若者の自殺が取り上げられることが多いですが、年代別に見てみると10代の割合は低く、40代から50代の割合が多くなっています。

自殺の理由は健康問題が最も多く、次いで経済的問題や生活における問題、家庭問題に起因するものが多くなっています。

毎年自殺に関する統計が厚生労働省から発表されます。去年より増えたとか減ったとか全体の人数を知る機会は多いかもしれませんが、データだけで全ては理解できません。そもそも発表されている人数が全て正しいわけではなく、亡くなった状況によって「病死」や「変死」というカテゴライズをされる場合があります。データ上は自殺者数が減っていても、本当は増えている可能性も考えられます。

どうすれば自殺しないのか

自殺の理由はさまざまで、どうにかなる問題もあれば、どうにもならない問題もあります。人によって状況や心理状態が違うため「こうすれば自殺しなくて良い」という答えがありません。難しい。

例えば以下のようなケース。

ケース1 小学生の場合

学校でいじめられている小学生が自殺をしようとしている場合はどうでしょう?

未来のある若者が自ら死を選ぶのはおすすめできません。苦しいのは今だけで、もう少し大人になって環境が変わったら、もっと気楽に生きられるでしょう。

この場合は、学校に報告していじめを改善してもらう、転校をする、学校に行かないといった選択肢が考えられます。希死念慮の原因がいじめだけであれば、これらの対応をすれば自殺を防げるかもしれません。

 

ケース2 70代男性の場合

病気で身体が思うように動かなってベッドに寝たきりになり、このままだったら死んだほうがマシだと考えている70代男性がいた場合はどうでしょうか?

たとえ寝たきりだとしても人生を楽しむ方法はありますし、その人が生きているだけで家族は嬉しいという場合もあるため、自ら死を選ぶことはおすすめできません。

しかし、どうやったら自殺を防げるのかアプローチが難しいです。ケース1よりも「どうしようもないこと」が多く、こうすれば解決できる!という対応があまり浮かびません。このような難しいケースでも適切なアプローチができるよう、今もさまざまな研究が進められています。

 

人それぞれ色々な悩みや不安を抱えています。でも、実は本当に死にたい人なんていないと思います。自殺は動物の本能に反することなので、本来人間にはインプットされていない選択肢です。それでも自殺を選択してしまう人が多いのは、生きづらい理由がたくさんあるからだと思います。健康状態や心理状態が良くて今よりももっと良い環境にいられるんだったら生きたいけど、今のままだと耐えられないから「死にたい」と考えてしまうのでしょう。

自分の人生は、考え方一つで楽しくも苦しくもなります。どんなに苦しい状況でも楽しむ方法や考え方はきっとあります。死ぬか死なないかではなく、どうやって生きるのがベストかを考えること、それこそが自殺しなくて良い社会を作るためのヒントだと思います。

人を救えるのは人だけではないか

自殺を防ぐためには「誰かに助けてもらう」のが一番だと思います。

人は悩む生き物です。問題に直面したとき、必ずしも自分一人で乗り越えられるわけではありません。問題が大きいほど自分だけではどうしようもなくなります。一人で悩んでいても「もうダメだ」「死んでしまおう」というネガティブな考えばかりが先行してしまい悪循環が生まれます。

そうなる前にまずは「人に話すこと」が大事だと思います。問題を解決する方法が見つかるかもしれませんし、人に話すだけでもスッキリします。誰も信頼できない、話せる人がいないと考える人も多いですが、相談相手というのは意外とたくさんいます。病院に足を運ぶことができればカウンセラーが話を聞いてくれますし、今はインターネットを通して色々な人と関わりを持てるので、そこで相談してみるだけでも変わるでしょう。

とにかく一人で悩みすぎないように、何かあったら都度人に話して、死にたいときは死にたいと言ってしまいましょう。

きいてはインターネット上で悩みを話せるサービスとして運営しています。誰もが気軽に悩みを話せるようになれば自殺が減るのではないかと考えていますが、まだまだ社会を良くするほどの影響はありません。

もっと気軽に相談できて、もっと気軽に相談に乗れる環境を作って、日本で誰も自殺しなくて良い社会を実現していきたいものです。

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