【ChatGPT】きいてAIコメント機能をリリースしました

chatgpt_AIコメント_3きいてについて

悩みや愚痴の相談サービス「きいて」にて、ChatGPTを用いた「AIコメント」機能を公開しました。
AIの力を活かして対応できる幅を広げ、相談者の不安やモヤモヤした気持ちを軽減するためのカウンセリングツールとして活用していきます。
https://kiiteyo.net/user/14365/

きいてコメントAIとは

きいてコメントAIはChatGPTを使った機能です。投稿された内容をChatGPTのAPIが読み取り自動でコメントをつける仕組みとなっており、きいてで投稿をすると基本的には「きいてコメントAI」というアカウントからコメントが届きます。

きいては毎日たくさんの悩みや愚痴が投稿されています。投稿された内容にはサービス利用者や「きいてカウンセラー」がコメントやチャットを送るのが通常の流れですが、相談に乗りたい人よりも相談したい人の方が多い現状により「投稿してもコメントがもらえないことがある」という課題がありました。

AIコメント機能の導入によってほとんど全部の投稿に対して、AIから自動でコメントが届くので、この課題を解決できたらいいなと考えています。

より適切なコメントができるようにChatGPTのAIで「きいて」独自の調整がされています。AIは「心理カウンセラー」のキャラクター設定が与えられており、投稿内容に合わせて心理カウンセラーのようなコメントを返します。

そもそもChatGPT(チャットジーピーティー)というのは、入力した質問などのテキストに対して、人間のような返事(回答テキスト)をする対話型のAIチャットサービスです。チャットGPTはOpenAIという機関が作り出したサービスであり、2022年11月に公開されてから返事の精度が高いとのことで話題になりました。最近では「ChatGPT API」が公開されたことで、OpenAIの公式プラットフォーム以外のサービスからでも簡単にChatGPTのチャット機能を導入できるようになりました。

きいてにもChat GPT APIが使われています。
きいて内に投稿された内容はChat GPT APIを通じてAIにリクエストを送り、AIからの返事を受け取ったら「コメント」としてきいてに表示しています。
公開直後の動きを見てみると、精度が高いという評判なだけあって、投稿された悩みにも適切に答えることができているようにも感じます。

 

きいてコメントAIの仕様

きいてコメントAIは以下の仕組みとなっています。

  • 投稿すると「きいてコメントAI」というアカウントからコメントが届きます
  • きいてコメントAIは、ChatGPT APIの仕組みを使って人工知能(AI)が自動でコメントしています
  • 一定時間ごとにプログラムが稼働しています
  • AIには「心理カウンセラー」の調整がされています
  • 基本的にすべての投稿にコメントしますが、きいてやOpenAIの利用規約に反するものにはコメントができません
  • 投稿の文字数が多すぎる場合はコメントができません
  • コメントに対して返信をしたり、メールを送受信することはできません
  • 内容を間違えることがありますし、見当違いなことを言ってしまう可能性もあります
  • 特に専門的な内容など、情報を信じすぎないようにご注意ください
  • ブロックするとAIからコメントが届かなくなり、またAIが他の人につけたコメントなども非表示になります

※記事投稿時の仕様なります。

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きいてコメントAIに悩みを相談してみた

きいてコメントAIは具体的にどんな回答をしてくれるのでしょうか?AIに架空の悩み相談をしてみた結果は以下のとおりです。

勉強のやる気が出ません

投稿

勉強のやる気が出ません。どうすればいいですか?

きいてコメントAIからの回答

勉強のやる気が出ないということは、何かしら大切なことが欠けている可能性があります。まずは自分の気持ちに向き合って、なぜ勉強がしたくないのか考えてみましょう。以下は、やる気を出すためのポイントです。

1. 目標を明確にする:やる気を出すためには、明確な目標をもつことが大切です。目標を設定し、達成するためのステップを立てると、自然とやる気も湧いてきます。

2. 自分なりの勉強方法を見つける:勉強というのは、どうやれば効率的に覚えられるか、自分にとって最適な方法を見つけることが大切です。自分に合う勉強法を見つけたら、モチベーションもアップするでしょう。

3. ポジティブに考える:ネガティブな考えを持っていると、やる気が出ません。出来るだけポジティブな考えで物事を捉えるようにしましょう。

4. 場所や時間を変える:環境を変えることで、新しい刺激を受けてやる気もアップします。勉強する場所や時間を変えてみるといいでしょう。

5. 自己肯定感を高める:自分に自信を持つことは、勉強へのやる気を持ち続けるために大切です。自分ができることに目を向け、自己肯定感を高めましょう。

以上のように、やる気を出すためのポイントは様々あります。まずは自分の気持ちに向き合い、自分に合った方法を見つけることが大切です。

視線が気になります

投稿

周りの人からの視線が気になります

きいてコメントAIからの回答

視線に敏感になるのは、他人から評価されたり批判されたりすることへの不安や恐怖心があるためかもしれません。そのような状況で、自分の思いやりや気持ちを伝えたいと思っていることがあるのであれば、自分の意見をはっきりと述べたり、相手に話をしてみたりすることが大切です。自分に自信が持てない場合は、プラクティスとして小さなステップを踏んで、少しずつ自分に自信をつけていくことが大切です。また、周りからの評価が重要なのではなく、自分自身が幸せであり、自分の道を進んでいることが大切だと思います。

片思いの男性に

投稿

片思いの男性に頻繁にメッセージを送るのは迷惑ですか?

きいてコメントAIからの回答

それは状況によります。もし男性があなたに返信を返しているのなら、恐らくあなたのメッセージは迷惑ではないでしょう。しかし、男性があなたのメッセージに返信をしていない場合は、それは彼の興味を示していない可能性があります。その場合は、しばらく彼に自分からメッセージを送らないことを考えたほうがよいかもしれません。あなたが彼にとって特別な存在であるならば、彼自身からあなたに連絡を取るでしょう。

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悩み相談にAIを活用するメリットとデメリット

公開してから数日、きいてコメントAIがつけたコメントを見てみると、評判通り精度が高い印象を受けます。投稿された悩みや愚痴に適切に答えることができているようにも感じました。現在の様子から考えられるメリットとデメリットは以下になります。

きいてコメントAI(ChatGPT)のメリット

1.精度が高く、優しい声掛け・情報提供・解決策の提案が適切であることが多い

ChatGPT APIを調整してあるため、きいてコメントAIは「心理カウンセラー」のような返事をするように設定されています。その影響もありとてもそれっぽい回答ができていると感じます。心理カウンセラーとして重要な共感・承認の言葉を忘れず、さらには具体的に複数のアドバイスを送ることができています。

2.投稿された悩みに素早く回答することができる

AIの強みは「自動で対応してくれる」点です。きいてコメントAIは一定時間ごとにプログラムが稼働し、まだコメントがついていない投稿に対して自動でコメントを返します。人が対応すると、投稿を読み・言葉を考え・文字を入力して送信するという作業が必要なのでどうしても時間がかかりますし内容に気を遣う点が多くなります。これをChatGPTのAIに任せてしまえば約1分で十分なコメントを返してくれます。

3.ほぼ全ての投稿に対してコメントを付けることができる

人工知能で自動化することのメリットとして「ほぼすべての投稿にコメントできる」という点も挙げられます。きいては1日に何百件もの投稿がされています。本当であればすべての投稿に対して人からのコメントが来る仕組みになることが理想ですが、「相談に乗りたい人よりも、悩みを相談したい人の方が多い」という状況のためコメントが来ない投稿もたくさんありました。その課題をAIの力によって改善できました。たくさんの投稿にコメントをすると時間もかかりますし、人力では到底すべての投稿にコメントすることはできません。しかしAIならそれが可能です。素早くたくさんの投稿にコメントできるので、きいてコメントAIを実装してから少なくとも「コメントがゼロ」という投稿は大幅に減らすことができました。

きいてコメントAI(ChatGPT)のデメリット

1.正論すぎるコメントが多い

「回答が正論すぎる」という複雑な課題が出てきています。チャットGPTのAPIがする応答はおおむね適切だと感じます。間違えることは少なくカウンセラーとして十分な対応を1つのコメントに詰め込んでいるように思います。しかしAIは問題解決やアドバイスに注力する傾向にあるようで、「こうしたら良いでしょう」という具体的な提案までしてくれることがあります。そのようなアプローチ方法に違和感のある利用者が多いようです。カウンセリングの難しい点ですが、きいてには「一問一答で正しい回答がほしいのではなく、ただ共感してほしいだけ」という方も多いです。人間が応答する場合は「ツラい状況なんですね」「私もそうです」のような共感のコメントの割合が多くなるため「人の温かさ」のようなものを感じることができますが、AIは共感よりも「こうすると良いでしょう」というアドバイスの割合が多く、しかも一度に複数の改善策をリストアップしてくれるので「そんなこと分かってるよ」「正しいけどそういうことじゃない」と言いたくなるようなコメントが多くなっています。

2.適切ではないコメントを送る

精度が高いとはいえ、AIのコメントで内容に間違いがあることもあります。よくあるのは商品やテレビ番組や最近出たサービス名など、投稿者から質問されても全然違うことをさも当然かのように返してしまうケースがありました。答えがある内容には弱いことがあります。その他にも、感情のないAIが「気持ちわかります」というコメントを返したり、コメントに対して返事ができない状態なのに質問をしてしまったり、細かい部分で微妙な対応が見られました。さらに「すべての投稿にコメントされるのは違和感がある」というような意見も見られたので、AIを活用する難しさを感じます。

 

ChatGPTの課題

きいてコメントAIを導入し、全体としては「悪くない」と考えます。

アドバイスが参考になる・回答が面白い・寂しさを少しだけ紛らわすことができるという点において、現状としては「きいてコメントAIはあった方がいい」と感じています。

人工知能はまだ発展途中なので内容を間違えることもありますし微妙なコメントをすることもあります。そもそも人間の悩みに対して、人間じゃない何かが回答することに違和感を持つ方も多いようです。AIからのコメントは不要だと感じてAIのアカウントをブロックした利用者も結構います。それでも今後AIが発展し悩み相談ツールとして今よりももっと適切な対応ができるかもしれないという期待ができます。

少なくとも現在のきいてでは「1件もコメントが来ない」という課題は改善されており、好評な反応を示してくれる利用者もいます。

もちろんAIはサポートツールであり、AIではなく人間が対応することが理想です。「人が一番」という姿勢は変わりませんし、人同士のコメントやメッセージが活発になるようサービス改善をしていく予定です。今の段階でAIの是非を判断するのは難しいですが、より悩んでいる方の手助けとなれるようなサービス改善を続けていきます。

▽AIの活動はこちら

悩み相談や愚痴サービス「きいて」

※ほとんどの投稿にコメントをつけているため、誰かの投稿ページを見ればAIのコメントが確認できます。

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